Fortune紙が、2016年2月12日にAppleの本社で行われたTim Cook CEOへのインタビュー「Exclusive Q&A: Apple CEO Tim Cook」を公開しています。

2016年第１四半期に7400万台のiPhoneを売って180億ドルもの利益を得たにもかかわらず、アナリストから批判を浴びた事をどう思うかと尋ねられると、Tim Cook CEOは「私は、ノイズをブロックするのが得意だ」と話し「Appleは、何らかの方法で人々の人生を豊かにする本当に役立つ最高の製品を作ることに集中している。」と述べたそうです。

Appleが３〜４週間おきにベンチャー企業や研究機関を買収していることを聞かれると、Appleは、あまり大手買収で注目を浴びることはないが、将来的な展望や知的所有権などを含め、より安い購入金額で取得出来ていることは否定しないとし、イスラエルやインドなど、それら企業は、その場所で仕事をし続けていると説明しています。

Appleは、長い間デバイスを売る目的を達成するための手段としてサービスを提供するという知恵しか持っていなかったが、App Storeに膨大なアプリがある事も重要だと思うが、Apple MusicやApple Payなど、そうしたサービスを普及させるためには、デバイスのインストールベースが重要になり、そうした製品としてのサービスという考え方も今は重要だと説明しています。

Appleが車の研究開発を行っていると噂されている件に関連し、ウィキペディアには転職した著名な自動車業界関係者がリストアップされているにも関わらず、まったくコメントしないと質問されると、Tim Cook CEOは「私はおそらくそれをするつもりはなく、ここの素晴らしいところは、私達が好奇心旺盛で、技術を探究し、製品を探ることで偉大な製品を作る方法を考えているに過ぎない。あなたが知っているように、私達は、多くのカテゴリに参入しておらず、多くの議論の中から少ない分野で行動している。」と述べ、研究はしているかもしれないが、車を製造するつもりは無い事をほのめかしています。

さらに「私達が最初であることが重要ではなく、最高であることが重要で、そうした最高である製品を作るには最初に作られた分野を研究し知る必要性がある」と述べています。

現在建設中の「Apple Campus 2」に関しては、その完成時期を明確にしていないとしながらも、2017年前半になると説明し、実質的に遅れていることを認めたそうです。

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