The Timesが、Appleのインターネットソフトウェア＆サービス担当シニアヴァイスプレジデントEddy Cue氏へのインタビュー「Eddy Cue interview: ‘We watch a lot of TV but that doesn’t qualify us as experts’」を掲載しています。

Spotifyは、2008年にスウェーデンでサービス提供を開始し、2011年にはアメリカに進出していますが、その4年後にAppleはApple Musicサービスを開始します。

どうして遅れてサービス提供を開始したのかと聞かれると、Eddy Cue氏は「Appleが成功したと思う理由の一部は、私たちが音楽を本当に愛していたことです。」と話し「Appleと音楽の歴史は、まさに始まりになります。それはDNAの大部分を占めています。それはSteve Jobsの人生の大部分でした。彼はいつも音楽が彼が誰であるかを彼にすることの大きな部分であることを知っていました。」と語っています。

2019年秋に提供を予定している「Apple TV+」に関して、Eddy Cue氏は「Appleがフォーカスしているのは『最も多くコンテンツを作ること』ではなく『最高のコンテンツを作ること』ことにある。」と語っています。

それは、Netflixはやり過ぎということなのか？、と質問されたEddy Cue氏は「私は、その言い方は間違っていると思う。Netflixのモットーは多くのコンテンツを作成することであり、ユーザーが見るべき何かが常に有り、それは本当に上手くいっていて、そのモデルには何も問題はないが、Appleのモデルではない。」と語っています。

Eddy Cue氏は「Appleがこれまでに作った製品は、最初のスマートフォンではありませんでした。最初のコンピュータではありませんでした。最初のタブレットではありませんでした。私たちは最高になろうとしています。そして最高になるために私たちは最初になる必要はありません。」とAppleがずっと言い続けている主張を語っています。

Appleがテレビに進出する計画がはじまった時の話しとして、Eddy Cue氏は「テレビ番組の消費者であること以外にテレビについて全く知識がなかった。Appleが賢いことは、そのやりたいことが分らないとき、それに最適な人を探し出そうとすることだ。」と話し、そのために元ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンのJamie Erlichts社長とZack Van Amburg社長を雇ったと説明しています。

AmazonのJeff Bezos CEOが「The Washington Post」を買ったことについて聞かれると、Eddy Cue氏は「Appleが似たようなことをしても価値がないと考えていて、Appleがやろうとしていることの1つは、キュレーションされた質の高いニュースに何かの価値があることを人々に理解させることです。あなたと私にとって、それは大したことではありません。私たちはすべての人生を知っています。あなたが20歳の場合、私はあなたがどのように考えるかどうかわからない。」と語っています。

現在、54歳のEddy Cue氏は、Appleに30年勤めていて、Steve Jobs氏がAppleから解雇された時もAppleに留まり、Steve Jobs氏が復帰してからは、Appleのオンラインストア、iTunes、そして2008年にはApp Storeの立ち上げに尽力しました。Eddy Cue氏は「Jobs氏は元々お金よりも品質に重点を置いていたため、Appleは回復した。」と話します。

今のAppleの姿をSteve Jobs氏が見たらどう思うか？と質問されると、Eddy Cue氏は「10年、15年前に誰もが今日起こっていることを想像したことがあるとは言い難いが、Steve Jobs氏は、Appleにとってプライバシーとセキュリティは常に重要だと考えていると思う。」と語っています。

このインタビューはクイックファイアと呼ぶ矢継ぎ早に質問されたことに答えるという内容があって、その中に会議中に昼寝をするのが好きだと噂されていることについは「私はしてない」と答えています。

また、Game of ThronesとCarpool Karaoke？「Game of Thronesより多くCarpool Karaokeを見た」、U2かローリングストーンズ？「どっちも好きですが、U2の方が少し大好き」、ペプシかコーラ？「ペプシ」、ヴィーガンバーガーかバーガー？「バーガー、でも血も滴る植物性合成肉ハンバーガーを待っていた。」と答えています。

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