第15回国際電子出版EXPOにおいて、ボイジャーが、HTML5対応のWEBブラウザをベースとした新しい読書ビューアシステム「Books in Browsers」を参考展示していました。

このブラウザーベースのBooks in Browsersは、ビューワサービスというよりかは、クラウド型の電子書店ソリューションと考えた方がよいと思います。

Mac、iOS環境などのSafariベースで表示する際、JavaScriptによって、サーバー上にあるdotBook、EPUB3.0、PDF、テキスト形式のコンテンツを画像形式で読み込む形で表示されるそうです。

Safariのソースを開いても、そこには、元のコンテンツに関する情報は無く、ファイルがダウンロードされて再配布されるような心配がないように考えられているそうです。

また、iOSデバイスなどオフラインで見たいという方のために、キャッシュを利用して読むことも可能だそうです。

専用ビューワで実現している様々なインタラクティブな部分が全て再現されるわけではありませんが、プラットフォームに依存しない点や、App Storeなどの審査といった制限がないため、低コスト・短期間でサービスが展開出来るのがポイントだそうです。

小説や漫画などのコンテンツ配信も可能で、このサービスは、電子書店企業向けにシステムとして提案するソリューションとして、2011年秋頃にベータ版を提供出来るよう開発中だそうです。