CES2018において、Dynamicsが、複数のカードを1枚のカードに纏めることが出来る「ロック機能付きクレジットカード」を展示していました。

三井住友カードとの提携を発表しましたが、三井住友カードでは採用の予定が無いとされていた複数のカードを1枚のカードに纏めることが出来るタイプの「ロック機能付きクレジットカード」について、「日本の金融機関と導入の話を進めており、2018年中にはリリースされる予定」と説明していました。

こちらのカードは、表面の右下に電子ペーパーを搭載しており、ここにカード番号と有効期限、CVV(3桁の暗証コード)を表示するようになっています。そして、このカードには磁気ストライプとICチップ、更には非接触の決済チップ、SIMが搭載されています。

電子ペーパーの上部には左右のボタンが付いており、このボタン操作によって登録されている複数のカードを変更可能であり、カードを切り替えると共に内容を電子ペーパー部分に表示するだけでなく、磁気ストライプとICチップ、非接触決済チップから出される情報も書き変わるようになっています。

カードに複数のカード情報を書き込む方法ですが、これは搭載されているSIMを使い、カード発行会社が遠隔から行います。この通信によって利用可能にするカードの種類を増やすだけでなく、カードの有効期限を書き換えたり、カードを無効化するなどの処理が可能になります。

このカードはカード番号と有効期限、CVV(3桁の暗証コード)が表示によって実現されていることから、有効期限を無限に延ばす事が可能です。無限に延ばせる有効期限を実現するために、カードには「オーガニック発電」という仕組みが入っており、カードを振る事で動作に必要な電力をカード内で産み出せるようになっています。

カードを振る動作は特別にしなくても、日常的にカードを財布に入れて歩くぐらいでも発電はされるので、意識せずに事実上の無限利用を可能にするということでした。