ダイワボウ情報システムが開催した「Mac iLand 2012 by DiS」において、ElectricWoodsが、PDFの段組構成を認識出来るiOS向けPDFエンジン「Electricbook Solution Guide」を展示していました。

これは、InDesignなどで書き出した段組情報を持ったPDFを表示する場合、iPadでも段落から段落へと自動的にナビゲートしてくれる機能を搭載しているのが特徴です。

また、OpenGLや高度なキャッシュローディングの仕組みを使用することで、高速なPDFビューアも実現しているそうです。

その他の機能として、アプリ内課金やPDF標準のDRM、リンクサポート、動画、目次機能、ブックマークなども搭載しているそうです。

この特殊なPDFファイルは InDesign から書き出す事で最良の結果を得られますが、出版社の場合には最終データを InDesign ファイルとして持っていない事も多々有ります。このために、PDF ファイルを自動的に解析して段落情報を追加するアプリケーションも合わせて開発されています。

これらのPDF作成ツールと再生ツールのセットは有料ですが、価格については要相談。有料書籍の場合には売り上げをレベニューシェアする形、無料書籍の場合にはツール類を購入する形での契約が多いという事でした。